薬剤師・認定薬剤師さんの相談業務でお話できる話題を中心に掲載をしています。
本日は“下痢に対する効果的なサプリメント療法”を詳しくお伝えします。
私もそうですが、少し辛い物や油っぽいもの、冷たいものをとった時にお腹が痛くなったり、下痢をすることはありませんか?
日々薬剤師業務を行っている中で、お通じや下痢などに関する相談は多いものです。
そして、下痢に有効なサプリメント療法について患者さんへお話をすると喜ばれるため、是非ご活用いただければと思います。
下痢とは、患者さんが普通のパターンと比べて排便回数が増え、便が水様性になり、便量が増加する症状として定義をされています。
1日便の重量が200g以上の場合は異常であると考えられています。
水分および電解質の吸収は非常に複雑です。
水分吸収は溶質の吸収 (グルコース、ナトリウムおよび塩素イオン)に続いて二次的に起こり、受動的であるか?
あるいは能動輸送が関与している可能性があるか?の2通りになります。
水分の分泌は、溶質の分泌(クリプト[腺窩]細胞からのナトリウムおよび塩素イオンの分泌)に続いて二次的に起こり、受動的または能動的である可能性があります。
また、腸の運動性も役割を果たしています。
基本的に下痢には急性(旅行者下痢を含む)および慢性の2つのタイプに大きく分けられます。
プロバイオティクスは、世界保健機関(WHO)専門委員会により、2001年に「適量を投与された場合、宿主に健康上の利益をもたらす生きた微生物」と定義されました。
プロバイオティクスは腸管の健康を維持し、消化を助ける有益な細菌です。
腸内の潜在的に有害な生物(有害な細菌および酵母)を制御します。大部分のプロバイオティクスは食料源、特に発酵乳製品由来です。
最もよく研究されている菌種はビフィドバクテリウム(ビフィズス菌)およびラクトバチルスであり、そのうちのいくつかの菌株は胃の酸性条件下、十二指腸のアルカリ性条件下でも生き延びることができます。
イスパキュラとも呼ばれるオオバコは、Plantago ovataの種子の殻から得られます。
オオバコは水溶性食物繊維に富み、慣用される多くの膨張性下剤の主成分でもあります。
大豆は東南アジア原産の亜熱帯植物で、マメ科の植物です。
大豆にはビタミン類、ミネラル類、食物繊維および植物エストロゲンが豊富に含まれています。
多くのアジア人および日本人の食事の主要な要素です。大豆多糖類は食物繊維を豊富に含んでいるのです。
亜鉛は生物学的に必須な体内の微量元素であり、いくつかの機能があります。
亜鉛は約100種類の酵素の補因子で、タンパク質を機能的形状へと折りたたむのを助け、遺伝子発現、細胞死および神経伝播などの多くの多様な機能を調節するのを助けます。
亜鉛は肉、乳製品、ナッツ、豆科植物、および全粒粉製品など様々なものに高濃度で含まれています。
亜鉛の経口補給は、黄斑変性、白内障、湿疹、乾癬、風邪、および下痢などの多くの病気の治療に用いられています。
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介をしたサプリメント療法は、手軽に改善できる有効な方法です。
今後の薬剤師業務の際、上記について簡単にまとめた小冊子等をお渡しするのも喜ばれるのではないでしょうか。